大晦日

大晦です。おおつごもりと聞けば少し厳粛な気分と言うか、掃除が終わっていないという焦りというか、片付ける端から散らかすなという怒りがわき上がってきますが、ニューイヤーイブと言葉を換えただけで、なんだか異様に軽く感じてしまいます。
クリスマスで異様な盛り上がりを見せるこちらでは、ニューイヤーはホリデーシーズンの締めくくりという意味もあるのでしょうし、おとなしく終わらせて週明けからの通常業務に供えるのが吉、ということなんでしょう。日本人はこれから休み気分なのにね。

このブログ、ちゃんと稼働し始めたのがこの７月。今まで見に来て下さった方、ありがとうございました。来年もがんばって公開できる作品を仕上げていきたいです。それからキルトのクラスのみなさんも、来年もがんばりましょうね。後になってアメリカ生活を偲べる何かを作れたら素敵だと思うし、そのお手伝いは精一杯させてもらいますから。

年内に終わらせる予定のものはそのまま新年に持ち越されました。
Florabundaの１１、１２、センターは１、２月の課題。Florabundaは１月５日でフリー期間が終了するそうですので、興味のある方はお早めにダウンロードをどうぞ。
キルティング途中の作品も出来るだけ早く仕上げよう。
新しいプロジェクトも始める予定。３x６mini quilt beeに参加するので、色使いの勉強ができればいいなと思っています。

最後。なぜかアップデートし忘れていたカテドラルキルトの小作品。

送信者 mini quilt

コーヒーマグラックカバーです。
裾をスカラップに仕立てたらずいぶんかわいらしくなりました。

では本年はこれまで。
また来年。

メリークリスマス

子供達の学校が休みになって、なかなか針仕事がはかどりません。気分的なものが大きいんでしょうが。いつもは静かな家が子供達の嬌声でにぎやか。これを幸せと取るか、ストレスと取るか。天秤は後者に傾きつつあります。

今年のクリスマスはサンタは来ない事になっていましたが、例年通り、サンタのためのクッキーは焼きました。夜寝る前に、クッキーとミルクをサンタのために用意するというのがいつの間にか我が家のしきたりになっていました。
子供達へのプレゼントはリクエスト通り、娘には好きな本のシリーズのボックスセット、息子にはマンカラになりました。夫には携帯ケース。私にはキルトの布。ささやかなものですが、特に目の色を変えてまで欲しいものがないのでこれで十分。

送信者 wardrobe 手作りワードローブ

今日はマタニティトップをリフォームして息子に長袖Tシャツを作ってみました。
Simplicity のパターンを使ったら頭が出ず、襟ぐりを急遽大きくしました。体はSでも頭はMなのね。いっそ前立てにしてファスナーを付けた方が良かったかも。
次はパジャマのリクエストが来たけど、うーん、時間が取れるかな。

はめ込み縫い

いくつかのパターンでは、ピースをはめ込むように縫います。Bow tie (ボウタイ）、Spool（糸巻き）、Star of LeMoyne （レモンスター）、Amish Dahlia（冬のダリア）等がその代表です。
いくつかの辺を糸を切る事なく縫いつないでいく手法をY sew（はめ込み縫い）といいます。


簡単に説明できるかな。



こういう風にはめ込みます

まず一辺を縫います。角まで来たら小さく返し縫いします。

次の辺を合わせて待ち針を打ちます。

最初のひと針は正しいポジションに出ているか、裏を確認しましょう。

最後の辺も同じように縫い、最後で始末します。
レモンスターでは次のピースを足して縫い続けます。星の周りをピースを当てはめながら一周します。変化のある縫い方なので楽しいという声も時々聞きました。

こんな感じになります。

もう一方のピースもはめ込んだらこのブロックは完成です。

玉留めとフレンチノットと縫い終わりの始末 またの名をピーシング

キルトを習い始めて目から鱗だったことの一つが，この玉留め、フレンチノット（あ，これはクロスステッチか），縫い終わり。玉留めは師匠に言わせると「French Knot in the air　空中で作るフレンチノット」だそうです。

写真があんまりなのですが，ニュアンスだけでも伝われば。

玉留め
まず指先に糸（玉留めを作りたい辺り）を渡しかけ，その上にクロスするように針を起きます。
クルクルクルと３、４回針に糸を巻き，巻いた糸をそっと親指と指先で押さえつつ針を抜きます。力一杯持つと針，抜けませんから。
これで玉留め完成。

これを布の上でやると学校で習った縫い終わりの玉留め。で、多分学校で習ったフレンチノット。でも、これフレンチノットじゃないんです。ちゃんとしたフレンチノットは一番最後で紹介します。


では、ピーシング行きます。
縫い代線はいつもテンプレートより大きくなります。線上や，線の外側を縫うと寸法が変わってくるので，線の内側を意識して縫います。

縫い始めはいろいろな説があるし，私もまだ試行錯誤でこれがベスト，というのが分からないでいます。今のところはこんなやり方です。

まず待ち針は縫い始め，縫い終わりに打ちます。打つのも角の内側を意識します。

縫い始めは１目内側、縫い代線の外側から、角に向けて。角で小さく返し縫い、縫い始めます。

縫い終わりも１目返し縫い。始末します。


縫い終わりの始末

返した先の縫い目、または布目を小さくすくいます。
糸を引くと輪が出来ます。針をこの輪の中に下から上へ通します。そっと糸を絞ると留ります。
これだけです。不安ならもう一度留めてみてもいいのですが、玉を作って留めるよりしっかり留っていると思います。
ハンドキルティングの時も同様です。


おまけのフレンチノット

目的の場所に針を出します。
針を指に持ったまま２回針に糸を巻き付けます。
巻き付けたまま布に針を刺します。伸びている糸を軽く引きながら針を布の裏から抜きます。
これがフレンチノット。
練習してみて下さい。

印付け

写真は悪画質、ピンぼけご容赦を。カメラの性能が良くないので、接写は苦手です。

シンプルな形のブロックでいってみます。
作るのはDear Jane BOM から Gold nugget。金の延べ棒のことです。配色を変えれば有名なSpool 糸巻きのブロックになります。わざわざGold nuggetにしたのはゴールドラッシュを意識したからでしょうね。このシリーズのパッチワークブロックは西南部の開拓時代をイメージしたラインナップですので。

まず、厚紙でテンプレートを作ります。中心の四角は縫い代線のテンプレートだけです。
台形の鋭角は切り落とします。縫い代線の鋭角の先端から1/4"外側です。

台形と四角の高さは1 1/2"ですので、縫い代2 x 1/4" = 1/2"を足した2" 幅のストリップを切ります。四角は2"角に。

印は尖らせたHB, #2の鉛筆を使って引きます。中心において，ずれないように気をつけて。

厚紙なのでどうしても滑る，気になる，という場合，テンプレートの裏に両面テープを貼ります。テンプレートを布に貼付けるのではなく、ただの滑り止め防止です。粘着力はあまり関係ないので気にせず何度でも使って下さい。大きいテンプレートの場合，四隅と中央に小さく貼っておくと良いでしょう。

先に切り線を引きます。

線から1/4"離して縫い代線のテンプレートを置いて線を引きます。なれればだいたいの位置が分かるようになりますが，気になるようであればルーラーで確認して下さい。



暗い色の布の場合，鉛筆の線が見にくい事があります。黄色か水色のチャコペンか，色鉛筆を代用して下さい。柄によってはどの色も見にくい場合があります。そういう時は以外と鉛筆が合います。光のあたり具合によってキラキラして見えるので、他の色よりも目立つ事もあるのです。それでもだめなら、へらを使ってみてください。最後の手段はフリーザーペーパーですが，それはまた今度別の話で。




カットします。こんな感じ。

キャンディケーンのミニキルト

送信者 mini quilt

うっかり発掘してしまった過去のブロックを形にしました。
２００４年だって。５枚まで作ってあったキャンディケーンのブロック。多分，位置設定がうまくいかなくて嫌になって、お蔵になっていたものと思われます。まだアップリケの基礎が分かっていなかった時分でした。
当初の予定では，この他にサンタや，ミッスルトウ（ヤドリ木）、カップケーキなどのアップリケブロックとスターブロックを組み合わせたサンプラーキルトになるはずでした。カップケーキのアップリケは出来ていたのですが，それ以外はまったくの手つかず。だったらこのブロックだけで作ってしまおうと，４枚作り足してミニキルトにしました。

ちなみにカップケーキのアップリケはこんなの。

送信者 mini quilt

これもこれで、単独のキルトになりそうです。でもまた来年。

Florabundaの１２枚目が発表されたけど、まだ１１枚目は茎をアップリケしただけです。来週にはセンターピースのパターンもアップロードされるということなので，気が急きます。
でも年末，そればっかりやってるわけにもいかないよねえ。

フライングギースのミニクッション

送信者 mini quilt

娘からのオーダー、緑の小さいクッション、完成。
大きさは８×８インチ（８インチ＝２０cm）、ブロックサイズは6インチ。いつも作っているクッションのちょうど半分の大きさでした。
これを見て娘が「私も欲しー！」。いうと思ってたよ。で、色違い同じデザインのピースはもうカットしたよ。「えー、三角より○がいいー」。わがままな。どんなのを考えてるのかデザインしてきて、とこちらからオーダー返しをしたものの，彼女は例によって宿題に忙殺されてデザインの事は忘却したようです。

そう，宿題。
量、多いのかな。日本の学校ではどうなんだろう。
４年生の娘の場合，ウィークリーホームワークとして，算数の文章問題２ページ，毎日３０分の読書とその総合レポート、読んだ本の簡単な紹介文を書きます。ウィークリースペリング１０題を使って問題の自作自答４個、これはネットで問題作成します。それにデイリーホームワークとして，算数の問題集１〜２ページ。時々サイエンスのレポート，読解のレポートがあったり。
デイリーホームワークの算数で１時間以上かかったりすると，他にしわ寄せが来て，木曜日の晩は１０時近くまで宿題を片付けるのにかかったりします。
火、木と空手に行ってるから，なお時間がなかったり。平日の習い事を止めてしまう子も多いはずです。

ちなみに文章問題，変わってるなーと思うものも多いです。
たとえば、
1 + 2 4/5 + 3 11/12 + 4 2/13　　およその答えを整数で出しなさい。

とか、

１〜４９までの中に素数はいくつありますか。ランダムに一つ数字を選んだ時，それが素数である確率と素数でない確率、どちらが高いでしょう。

とか、

１７０枚のDVDがあります。５５枚収納できる棚を３個用意しました。もう一個買わないと駄目でしょうか。イエスかノーで答えなさい。

とか。

考え方重視なんだなーと思う問題でした。

和風キルト 赤 AKA

送信者 mini quilt

予定よりずいぶん遅れてアップロードになってしまいました。でもようやく完成。対にするといい感じです。

送信者 mini quilt

扇子の背景に入れたのは七宝。
七宝は仏法の７種の宝珠からきたと思っていたのですが，調べてみると関連は不明との事。四方輪違（しほうわちがい）が語源だそうです。輪違は家紋の名称でよく見ていました。元は車輪なんですねえ，これ。青の方に使った方がよかったのかな。でもきれいな模様で好きなパターンです。

送信者 mini quilt

格子に入れたのは比翼井桁。これも好きなパターン。紺地に白で比翼井桁はすごく素敵です。今回のは赤い糸を使ったので赤の格子に刺した分が見にくくて残念。

お正月用の壁掛けということで，壁を飾るのはクリスマス後です。

クリスマスまでもう少し。クリスマスキルトが進まなくて困ってます。
娘から友達の誕生日に小さいクッションと本を送りたいと言われて，キルトのデザインを決めてもらいました。緑のフライングギースになりました。１８日締め切りなので、ちょっと急がないとね。
あと、手首と肩。炎症はずいぶん引いたものの，まだ痛みが残っているので油断できないです。安静が一番。適度な運動が二番。ちくとくとパソコンは。。。。。。程々にしないと夫に禁止にされそうです。

日常話
また車が故障。
道の真ん中で急にハンドルがきれなくなりました。とりあえず路肩に突っ込んで様子見。少しなら動くのを確認。恐怖でガチガチになりながらもなんとか帰り着きました。一番交通量の少ない時間帯だったのでなんとかなったものの、これで子供が乗ってたり，ラッシュ時間だったりしたら。考えたくない。
アパートの入り口，曲がりきれずにスタックしていたところ，助けてくれたお兄さん，ありがとうございました。
原因はハンドルとシャフトをつなぐ部品の脱落でした。
Dodge's car drops everything, everywhere.　と言われました。まったくです。初犯じゃないし。Durhamの道路工事の遅延も悪い。あんながたがた道，部品も緩むわ！と拳が震えました。

クリスマス＆紙のキルト

今日はクリスマスツリーを出しました。秋物は撤去して、多くはないけれどクリスマス小物も飾りました。
風邪引いて外に出られない娘がこんなの作ってくれました。

送信者 family 2010

No sew, No fabricの壁掛け（？）。掛けちゃいないけど，壁を飾っています。
切り紙してキルト風に並べてくれました。

先日クラス訪問したときの算数のクラスで、ホリデーキルトをデザインする，という課題をやっていました。平面の分割（1/3, 1/4, 1/6, 1/8, 1/12）とパターンの配置はこちらでは算数と捉えられていて、それこそ１年生からパターンを見つけるのにパッチワークキルトは教材として使われています。
そのクラスで娘の作品を見て，少しがっかりしてたんです。分割にこだわりすぎて、パターンをうまくいかせてなくて。課題の理解はしているものの，キルトとしての美的バランスは皆無。いえ、彼女を貶めようというんじゃなくて，ただ、キルトオタクとして納得できなかっただけなんです。「それでもわたしのむすめかー」と心の中で叫んでしまいましたよ。ええ、理不尽なのは十分分かってます。

で、今日の作品。文句なしに嬉しかったです。ちゃんとキルトでしょ。
 親は手助けもアドバイスもしていなくて、自分で仕上げてくれました。GJ、娘！

方向性を見失ってしまったBOM

BOMの落とし穴ってこんなところにあるんですねえ。
BOMにも２種類あって，既にデザインが決まっていて少しずつブロック、ピースを完成させていくタイプと，最後まで行かないとどんな全体像になるか分からないタイプがあるわけです。前者は最初に全体像を把握してカラーパターンやプリント柄などを決めて埋めていくので楽なのです（Florabunda）が，パターンが後出しのはバランスが分からなくなってきました（Dear Jane BOM project）。

送信者 Dear Jane BOM

 アップリケとパッチワークがかみ合ってないと思うのは私だけなんでしょうか。なんでここでCactus roseとかTexas Turip なんていうパッチワークパターンが来るんでしょうか。花の名前がきたらその花の色を使いたくなるってもんでしょうが。


７月に作った星のパッチワークがコンフリクトの原因なのは明白。作り直すべきか。そのテイストを活かす方向で布選びをして，アップリケとなんとか整合性を持たせるか。



web albumに並べて、睨みつけたところで，いい解決案は浮かびませんでした。

肩こりがひどいので２、３日針仕事はお預けです。指先までしびれがきたらもう限界です。寒いからねえ。明日の朝は氷点下６℃ですってよ。

初雪！

NCは秋が長いと言う印象を持っていたんですが，今年は夏が長く，冬が来るのも早かった。
雪ですよ，雪。
ここ数日最低気温が氷点下だったので，雨が降るときゃ雪だろうとは思っていたのですが。
夕方買い物ついでにJo-Annに寄ろうと思っていたのが、買い物自体無しになりそうな勢いです。積もらないでほしいのが８割，積もったらいいなが２割という気分です。

今日は私の古い秋物パンツを解体して，息子のパンツにリフォームしました。

送信者 wardrobe 手作りワードローブ

年齢の割にちびで手足が短い息子用のパンツのパターンを作ったのですが，実際に体に合ってるかどうかの試作品です。今日の天気には薄手すぎ。
ポケットもベルトも無しの手抜きパンツです。裾は親の希望が過大だったのか長過ぎて，８cmも折り返さなければいけませんでした。足が伸びるのが先か，腰が入らなくなるのが先か。裾以外はちょうど良かったので、次は色々遊んで作ろうと思います。ポケットの形とか，飾りのバイアスとか，女の子に比べて遊びの要素は少ないのですけどね。

和風キルト 青

いつまでも放っておくわけにはいかないので，もうすぐ仕上がりそうなのから優先的に片付けています。

ほら、何てったって１２月ですから。

和風キルト　青　です。

送信者 mini quilt

紺碧の市松と瑠璃紺車輪柄の風車です。
キルトラインも刺し子の図案から。市松には青海波、風車には縦縞と柄を強調する丸を刺してみました。 青海波も縦縞も刺し子と限らず日本に古くから、それこそ平安時代以前からある模様で、最初からこれでいこうと決めていました。どちらかと言えば男っぽい模様でした。

送信者 mini quilt

青海波キルトライン、アップです。一つの枡が１インチ（だいたい１寸）で、３本線はあきらめてシンプルな２本線。

送信者 mini quilt

風車キルトライン。 青海波を２線で刺したので，縦縞も２本線。車輪の縁取りの模様っぽくなったキルトラインでした。

近日中に対のキルトもアップします。