私のアップリケの工程、公開します。
一般的じゃないところもあるけど、こんな感じで作ってる、ってことでよろしく。
まず、下準備。用意するのはこんなもの。
パターンは少なくとも2枚プリントアウトしておきます。このパターンは全体の1/4分しかないので、もし全体図が必要なら5枚いります。4枚は繋いで、1枚はテンプレートにします。
アップリケといえば、フリーザーペーパー。肉を包むだけでなく、パッチワークでも結構ヘビーに使ってます。
オフィス用品っぽい箱の中身はOHPシート。もはや過去の遺物ですね。夫の仕事用のを譲り受けました。クリアシートなら何でも。
ウオッシャブルのスティックのりも愛用しています。キルトのしつけ専用ののりもあるのですが、こちらの方がはるかに安価です。
あと写真に入れ忘れましたが、厚紙、洋裁で使う接着芯(の切れ端)も使います。
工程1テンプレートを作ります。
まずはOHPシートにパターンを写します。
シートはレターサイズ。全体像は写せませんが、中心から4方向にどう茎が伸びているのか、コピーしながら描きます。
パターンを切ります。厚紙の上にトレースして、テンプレートを作ります。前は1枚ずつフリーザーペーパーに写していましたが、厚紙のテンプレートを使うとすごく楽になりました。厚紙はファットクオーター(カットクロス?)の中敷です。
親切なことに、エイリーンさんが全体像の小さい図を載せてくれているので、塗り絵して配色を決めています。今回は紫の花です。
テンプレートを切り出す時は線の内側を切ります。フリーザーペーパーを切る時も同様です。テンプレートに黒い線が残らないように、滑らかなラインになるように、気をつけてカットします。
工程2 茎をアップリケします。
バックグラウンドになる布に下書きします。布に直接描くのはこのときだけです。いつもは尖らせたHBの鉛筆で薄く描いていますが、今回はチャコペンを使いました。
折り目をつけているので中心がずれやすいです。下にパターンを置いて透かして描きます。
茎はバイアステープで作ります。1インチ(2.5cm)幅に切ったテープを半分に折り、折り端から7mmにミシンをかけます。3mm程残して端を切り落とします。
横に見えている棒はバイアステーププレスバーというもの。これを用意したバイアステープに差し込み、縫い代が下になるようにアイロンしていきます。アルミ製なのですぐに熱くなります。使うならご用心。便利ツールです。
プレスバーを使わない方法はまた後日アップしたいです。
テープを下書きに沿ってのり付けします。薄く付けるだけで十分です。はがれ落ちそうなら待ち針で留めます。乾燥前なら何回かやり直しがききます。乾いたあとは強く吸着していますが、それでも布にダメージが出るほどではありません。乾くと色が透明になるタイプを使っています。理由は後述します。
ずれることはないのですが、下書き線に気を付けながらまつり縫いしていきます。
工程 3花と葉をアップリケします。
フリーザーペーパーにテンプレートを写します。布の表に貼付けるので、方向はパターンのままです。線の内側を切ります。
布柄に会わせてアイロンではりつけます。中温でしっかりと。
5〜6mm程の縫い代を付けて切ります。1/4インチ(7mm)と指定してあるテキストが多いのですが、アップリケの時は細めに取っています。カーブの部分は1mm残して切れ込みを入れます。ぎりぎりまで切るとカーブがきれいに出ません。
バックグラウンドの布の上にOHPシートを重ねます。先にアップリケした茎にパターンを重ねます。アップリケしたいピースの裏にのりをつけ、シートの下に挟み込みます。パターンに会うように位置を調整してから強く押さえて貼付けます。
ニードルターンでまつっていきます。針を使ってたくし込む、という意味の手法です。針先で布を内側に織り込み、紙の縁ギリギリにまつります。針はアップリケ専用のものを使った方がいいです。先端がシャープで、針のボディに粘りがあり(曲げるとたわむけれど、ゆがまない)、針穴が膨らんでいないもの、が条件です。
同色のミシン糸を使っています。
作業中に紙がはがれてくることはよくあります。待ち針を打つ、糸でしつける、のりを塗って補強する、などでしのぎます。のりは薄く、が鉄則です。その時だけ付いていればいいのですから。アイロンのかけ直しはお勧めしません。のりでしつけているので、こげる恐れがあります。リスクは冒さないのが吉。
1枚目のピースが終わりました。あとはその繰り返しです。パーツごとのこつなどはまた別の記事で紹介します。
全作業が終わったらアイロンの前に水洗いします。
裏面を優しくなでるようにしてのりを洗い流します。乾くと透明になるのりは水に触れるとまた発色します。裏から見てもピンクに透けて見えるので、色がなくなるまでを目安にします。
バスタオルに挟んでしわにならないように脱水し、半乾きのうちにアイロンします。
ブロックの完成です。