2010/07/07

アップリケテク公開

私のアップリケの工程、公開します。
一般的じゃないところもあるけど、こんな感じで作ってる、ってことでよろしく。

まず、下準備。用意するのはこんなもの。
送信者 A box of my things 趣味の箱
パターンは少なくとも2枚プリントアウトしておきます。このパターンは全体の1/4分しかないので、もし全体図が必要なら5枚いります。4枚は繋いで、1枚はテンプレートにします。
アップリケといえば、フリーザーペーパー。肉を包むだけでなく、パッチワークでも結構ヘビーに使ってます。
オフィス用品っぽい箱の中身はOHPシート。もはや過去の遺物ですね。夫の仕事用のを譲り受けました。クリアシートなら何でも。
ウオッシャブルのスティックのりも愛用しています。キルトのしつけ専用ののりもあるのですが、こちらの方がはるかに安価です。
あと写真に入れ忘れましたが、厚紙、洋裁で使う接着芯(の切れ端)も使います。

工程1テンプレートを作ります。
まずはOHPシートにパターンを写します。

送信者 A box of my things 趣味の箱

シートはレターサイズ。全体像は写せませんが、中心から4方向にどう茎が伸びているのか、コピーしながら描きます。
送信者 A box of my things 趣味の箱
パターンを切ります。厚紙の上にトレースして、テンプレートを作ります。前は1枚ずつフリーザーペーパーに写していましたが、厚紙のテンプレートを使うとすごく楽になりました。厚紙はファットクオーター(カットクロス?)の中敷です。
親切なことに、エイリーンさんが全体像の小さい図を載せてくれているので、塗り絵して配色を決めています。今回は紫の花です。
送信者 A box of my things 趣味の箱

テンプレートを切り出す時は線の内側を切ります。フリーザーペーパーを切る時も同様です。テンプレートに黒い線が残らないように、滑らかなラインになるように、気をつけてカットします。

工程2 茎をアップリケします。
送信者 A box of my things 趣味の箱
バックグラウンドになる布に下書きします。布に直接描くのはこのときだけです。いつもは尖らせたHBの鉛筆で薄く描いていますが、今回はチャコペンを使いました。
折り目をつけているので中心がずれやすいです。下にパターンを置いて透かして描きます。

送信者 A box of my things 趣味の箱

茎はバイアステープで作ります。1インチ(2.5cm)幅に切ったテープを半分に折り、折り端から7mmにミシンをかけます。3mm程残して端を切り落とします。
横に見えている棒はバイアステーププレスバーというもの。これを用意したバイアステープに差し込み、縫い代が下になるようにアイロンしていきます。アルミ製なのですぐに熱くなります。使うならご用心。便利ツールです。
プレスバーを使わない方法はまた後日アップしたいです。


送信者 A box of my things 趣味の箱

テープを下書きに沿ってのり付けします。薄く付けるだけで十分です。はがれ落ちそうなら待ち針で留めます。乾燥前なら何回かやり直しがききます。乾いたあとは強く吸着していますが、それでも布にダメージが出るほどではありません。乾くと色が透明になるタイプを使っています。理由は後述します。
ずれることはないのですが、下書き線に気を付けながらまつり縫いしていきます。

工程 3花と葉をアップリケします。

送信者 A box of my things 趣味の箱
フリーザーペーパーにテンプレートを写します。布の表に貼付けるので、方向はパターンのままです。線の内側を切ります。

送信者 A box of my things 趣味の箱
布柄に会わせてアイロンではりつけます。中温でしっかりと。
5〜6mm程の縫い代を付けて切ります。1/4インチ(7mm)と指定してあるテキストが多いのですが、アップリケの時は細めに取っています。カーブの部分は1mm残して切れ込みを入れます。ぎりぎりまで切るとカーブがきれいに出ません。

送信者 A box of my things 趣味の箱
バックグラウンドの布の上にOHPシートを重ねます。先にアップリケした茎にパターンを重ねます。アップリケしたいピースの裏にのりをつけ、シートの下に挟み込みます。パターンに会うように位置を調整してから強く押さえて貼付けます。

送信者 A box of my things 趣味の箱
ニードルターンでまつっていきます。針を使ってたくし込む、という意味の手法です。針先で布を内側に織り込み、紙の縁ギリギリにまつります。針はアップリケ専用のものを使った方がいいです。先端がシャープで、針のボディに粘りがあり(曲げるとたわむけれど、ゆがまない)、針穴が膨らんでいないもの、が条件です。
同色のミシン糸を使っています。
作業中に紙がはがれてくることはよくあります。待ち針を打つ、糸でしつける、のりを塗って補強する、などでしのぎます。のりは薄く、が鉄則です。その時だけ付いていればいいのですから。アイロンのかけ直しはお勧めしません。のりでしつけているので、こげる恐れがあります。リスクは冒さないのが吉。

送信者 A box of my things 趣味の箱
1枚目のピースが終わりました。あとはその繰り返しです。パーツごとのこつなどはまた別の記事で紹介します。

全作業が終わったらアイロンの前に水洗いします。
裏面を優しくなでるようにしてのりを洗い流します。乾くと透明になるのりは水に触れるとまた発色します。裏から見てもピンクに透けて見えるので、色がなくなるまでを目安にします。
バスタオルに挟んでしわにならないように脱水し、半乾きのうちにアイロンします。
ブロックの完成です。

2 件のコメント:

にこにこ さんのコメント...

juncoさんこんにちは。

テク公開、ありがとうございます。
手間をかけてすごく丁寧にアップリケされるんですね~!
こちらでもフリーザーペーパーを使う人はいるけどクリアシートを使ってまでする人はあまりいないと思います。
私は多少ずれてしまっても、それも味よね、なんて思ってたんですけど目からうろこです。
特に色つきの糊とクリアシートを使う理由、型を切り抜くときは線の内側、に納得!
私もアップリケの際には参考にさせていただきますね。

前々からボルチモアキルトを作りたいって思ってたんですけど気持ちが高まってしまいました。
今はやりかけをたくさん抱えているのでそれが終わったらチャレンジしようと思います。

Junco さんのコメント...

丁寧なんて言っていただいて、ありがとうございます。おおざっぱなB型なもので、どんなテクを使ったところで色々歪んだりして、味よね〜と自分をごまかしてます。で、上手になりたいなー、と。

こちらもまたお邪魔させていただきますね。