2010/10/16

漢字の話

キルト絡みの話はまた後ほど。ちょっと思ったことを。

アメリカで生活していて,無縁になったもの,それが漢字。まったくというわけではないんです。中国、台湾,韓国出身の方と片言の英語で会話しつつ,筆談で漢字を書いて言いたい事を伝えるということもよくある話なので。
ただ子供達の日本語教育で一番教えるのが難しく,定着させにくい分野なのは確かです。まあ、我が家の場合,ほぼあきらめているのですが。

先日,空手で二人とも無事昇級テストに合格,晴れて息子も棒術クラスを受講できることになりました。そこで二人の棒に名前を表す漢字を入れました。
娘には春。
息子には秋。
それぞれ春生まれ、秋生まれ,だから、なんて簡単な説明で済ませていましたが,これを機に少し漢字について教えました。

春は草の種が日を浴びて芽吹くという意味があること。
温かいものの象徴の日を含む文字ということで,明るく,あたたかく、新しい事を立ち上げる人であれと。

秋は穀物が熟して火のような色に染まること。
もう一つ月を含む漢字も彼の名前の中にあるから,どんな暗闇でも火と月とで迷わず進め,あたりを照らす人であれ,と。

もう一つ,二人には伝えきれなかったのですが,二人合わせてもちゃんと意味があるのだといずれは教えたい。春秋。時間の流れ。歳月。歴史に名を残せとは言わない。でもちゃんと自分たちの時間,時代を生き抜いてほしい。

英語の発音では奇妙にさえ聞こえる名前だけど,ちゃんと意味があるのだと、漢字を示して教えました。これを機に日本語に興味を持ってくれたら儲け物。持たなくても,自分の名前を誇りに思ってほしいと,切に願いました。

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