2011/01/05

ハンドキルティング 破り取り法



いつも唐突に作ってしまう6”インチブロックシリーズ。伝統的なブロックを集めているつもりが、時々気分の赴くままにパッチワークしてしまい、後で名前に困ったりします。多分、今日のは、スノーボールのバリエーション。短冊をピーシングして、スノーボールに仕立て、枠を付けた形です。 ちゃんとした写真はまた後日。

ついでなのでキルティングについてメモっておきます。

いつも言う事なのですが、ピーシングしただけではただのパッチワークで、キルトではありません。キルト綿(バッティング)を挟んでキルティングステッチを施して始めてキルトになります。パッチワークだけで完成したと思ったら大間違いで、本当のキルトの奥深さというか、美しさはキルティング後に始めて目の前に現れます。パッチワークが色と図形の芸術なら、キルティングは光と陰の芸術と言えるかも。

アメリカンキルトではピーシングだけでなくキルティングもミシンが主流ですが、ハンドキルティングも忘れられているわけではなく、ちゃんと伝えられています。私はへなちょこミシンユーザーということもあって、もっぱらハンドキルティング。
基本的な技術の説明は専門書や他のサイトさんにお任せして、ここでは図柄をキルティングする方法を説明します。


ここはあまり必要ないかな。でも一応版権問題もあるんで自前のを出します。まずキルティングデザインはパソコンで作ってます。イラストレーターで描いてます。ついつい凝ってしまうけれど、あまり複雑にならないように気をつけています。欲しいブロックサイズにサイズを調整してプリントアウトします。




図案をティッシュペーパーにトレースしています。ちり紙ではなく、ラッピンッグ用のティッシュペーパーです。食器を買うとこれでくるんでくれることがよくあります。薄くて透けやすく、また破れやすいので、先を尖らせた鉛筆でそっとなぞっています。多少破れても気にしませんが。


図案のティッシュペーパーも重ねて、サンドイッチを作ります。下から裏地、キルト芯、パッチワーク、図案です。


四隅をずれないように待ち針で留め、中央から米印、外側ぐるり、っとしつけをします。ベイスティングです。
これでキルティング開始。中央から始めます。これは8インチと小さいので、キルティングフープは使いません。ちょっとぼこぼこになるけど、ご愛嬌。


キルティング前。図案の線が見えるでしょうか。この線に沿ってステッチしていきます。


キルティングが終わったらティッシュペーパーは破り取ります。引っ張るだけで破れますが、いい品を使うと意外と手強かったり。安物に限ります。キルト糸を引っ張りそうでこわいという時は軽く霧を吹くと破れやすくなります。


裏から見たところ。あまり写りがよくないですね。

ピースの形にとらわれずにキルティングできるのがみそですね。キルティングのデザインでブロックの雰囲気もがらりと変わります。ピーシングが終わってからキルティングに入るのにいつも時間が空いてしまうのは、キルティングデザインを考えているせいです。おかげで小さいキルトでも完成まで時間のかかる事。その時間もひっくるめて楽しんでいるのですけどね。

ちなみにこのブロックは6”ブロックシリーズの左の一番上になる事が決定しました。

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